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2006年10月23日

「仙北市東京屋敷」その2

 仙北市が東京に作るという「首都圏PRセンター」は、いわゆる地方自治体の「アンテナショップ」ということになると思いますが、都道府県が運営するアンテナショップは見かけたことはありますが、市町村の運営するアンテナショップというのは今までお目にかかった事がありません。他に首都圏にアンテナショップを持っている市町村がないかネットで調べてみました。

 あちこちのサイトを調べてみましたが、やはり都道府県が運営しているショップがほとんどで(ふるさとアンテナショップガイド)、市町村が単独で運営しているショップは次のところぐらいしか見つけられませんでした。

 北海道富良野市 (「ふらの彩館」 千代田区銀座)
 福島県いわき市 (「いわき・ら・ら」 港区新橋)
 群馬県嬬恋村 (「ふれあい神田市場」 千代田区神田) ※明治大学との共同研究
 山形県鶴岡市 (「鶴岡江戸屋敷」 江戸川区西葛西) ※東京事務所機能が主で物産の販売はあまり力を入れていないようです。

 全国の2千ぐらいある市町村の中でこれぐらいしかないんですから、ほんとにわずかです。
 高い知名度があればこそとはいえ、今回の仙北市の計画には市の積極的な姿勢を感じます。


 さて、これら市町村の運営するショップは、写真で見た感じ、どれも20坪未満の小規模な施設の様ですが、これに対して都道府県の運営するショップは規模がでかいんですね。こちらの記事( 「脱・観光アンテナショップ」 )で、東北6県のアンテナショップの状況がわかりますが、岩手県と、宮城県のショップは124坪もあります。山形県のショップは110坪ですが虎ノ門にあってテナント料はなんと年間7,200万円! (と思ったら、こちらの記事によれば宮城県のショップのテナント料はそれを上回る月1,000万円なんだと! 10/28追記)

 まぁ売上げもビックなので帳尻はあっているんでしょうけれど、市町村では初めからこんなに大きなお金はかけられないですよね。初めはあまりお金をかけずに小さなショップを出して、様子を見てから広い所に引っ越すとか、他の地域にも店舗を増やすというやり方が賢明なように思います。
 そういう意味では、荒川区の空き店舗対策事業を利用するのも良い手かもしれません。


 この続きは、また後日。

「仙北市東京屋敷」その1
「仙北市東京屋敷」その3
「仙北市東京屋敷」その4
「仙北市東京屋敷」その5

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 荒川区と同じように地方の物産館を誘致することによって商店街の活性化を図っている区がありました。こちらのサイトに、4箇所紹介されています。

投稿者 taguchi : 2006年10月23日 00:56