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2006年06月17日

2006年の花見も終わって

 前回Blogを書いたのが花見前の4/23なのでもう2ヶ月近く更新していなかったことになる。
 花見が終わったら今年の花見の事について書こうと決めていたんだけど時間的な余裕がなくて今日まできてしまった。さすがに2ヶ月も何も書かないのはあんまりなので、あまり気張らずにサクッと書こうと思う。

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 御存知のように今年の桜まつり期間中(4/16-5/7)の人出は156万7千人で、史上最高だった昨年(4/16-5/8)の140万8千人を上回って記録を更新した。昨年の花見が終わったときに書いたBlogで、「今年が歴史上のピークかも」と書いたんだけどあっさりと更新してしまった。
 ゴールデンウィーク期間中に限ってみても66万人(2004年) -> 111万人(2005年) -> 120万人(2006年)と増えている。2004年と、2005年の間に大きな差があるのは、2004年の満開が平年並みの4/24だったのに対して、2005年と、2006年は5月に入ってからと1週間以上遅かった為だ。観光客数は桜の見頃がゴールデンウィークに重なるかどうかに大きく左右される。
 しかし、今年と去年では見頃の時期にそれほど差がなかったのに今年の人出が1割ほど増えているのは「角館の桜」の観光の規模が大きくなってきているからなのかもしれない。


■早咲きの桜、遅咲きの桜

 さて、見頃がゴールデンウィークから外れれば人出が大きく減るのは間違いないし、重なれば重なったでピークが高くなりすぎて収益性が下がってしまう。今年の桜の見頃も一週間程度だったが、桜の見頃の期間がもう少し長ければいいのにと思う。という話は前回のBlogに書いたが、桜が未だ咲いていない四月に沢山のツアー客の人たちが武家屋敷の通りにやってくるのを見て改めてそう思った。
 観光客の人たちは、伝承館の前の桜の枝に早咲きの花が2、3輪咲いているのを見つけて「あっ、咲いているのがある〜」と大はしゃぎでその前で写真を撮っていた。規模は大きくなくていいから、その前で記念写真が撮れる程度の早咲き、遅咲きの桜があったらいいんじゃないかと思う。
 桜まつり期間中(4/16-5/7)の人出が156万人で、GW(4/28-5/7)の人出が120万人だから、その差の4/16-4/27に36万人の人出があったということになる。開花は5月に入ってからだから、おそらく156万人中、50万人ぐらいの人が桜の花を見る事ができずに帰ったのではないだろうか。今年は特別開花が遅かったとはいえ、これではなんだか申し訳ない。


■桜を植えるなら何処がいい?

 さて、前回のBlogは「桜を植えるならどこがいいんだろう」と書いたところで、もったいつけて終わっているんだけど、別にそんなにもったいつけるほどの考えはなくって、以前から桧木内川の河川敷に桜を植えたらいいのにと思っていた。
 ずっと昔に誰かから「河川敷は県の管理だから植えられない」と聞いた事があって、そんなもんなのかなぁと思っていたんだけど、昨年の春から秋田市で雄物川の河川敷に桜の植樹をする「雄物川桜づつみ」事業がスタートしている。NPO法人「花と風のまち・ネット」さんが企画した事業で、「桜のオーナー」を募って雄物川の河川敷に3.5kmの桜の並木を作る計画なんだとか。(一斉植樹のイベントには佐竹市長も参加したそうです。) 

 なので、河川敷に桜などの樹木を植える事ができないわけではないらしい。

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 もし、河川敷に桜が植えられたら、是非その花の下で酒を呑んでみたい。
 やっぱ花見に酒を酌み交わすなら桜の花の下がいい。

 土手のように沢山植えて並木にする必要はないし、景観上もそうしない方が好ましいと思う。
 現在の河川敷は防災という機能を満たす為に作られていて、水辺の自然みたいなモノを意識して造られてはいない。まぁ、それがある種の機能的な美しさを演出しているという事もあるとは思うが、もっと自然な形にできたらいいんじゃないかと思う。
 ちょっと横道に逸れるが、こないだ北沢川緑道の事をBlogに書いた時に、たまたまドイツの水辺の自然環境回復について書いているサイト(ドイツ環境情報のページ)を見つけた。こちらのページの“アルプ川”のところに水辺の景観が掲載されている(写真はクリックすると拡大します)。同じようにはできないだろうが、これからの日本の環境が進んでいく方向を示しているように思う。(とても興味深いサイトなのでお薦め。)
 こういうのを見ると、桧木内川の河川敷に桜を植えるというような事も、こういった自然を回復するという長く、大きな方向性の中で考えた方がいいのかもしれないと思ったりもする。

 さて、話が発散してきたので、今年の花見の話に戻します。


■イカがいた!

 北野線脇の水路にイカを見つけた。
 こんなところまではるばる川を遡ってくるとは、イカをあなどってはイカんなぁ。(なんてね)
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 買ったイカ焼きをだれか落としちゃったのかなぁと思ったんだけど、2匹もいるんだよね(イカだから2杯か)。
 それから流しソーメンならぬ流しうどんも見える。去年もうどんが流れていたのでだれか観光客が捨てたんだろうと思っていたけど、どうやらそういうことではないらしい...


■女子トイレは長蛇の列

 どこも女子トイレは長蛇の列。臨時の女子トイレを増やしたほうがいい。

■駐車場って24時間営業なんだ 

 駐車場の案内地図を作ってみたんだけど、作ったときに参考にした仙北市のサイトなどでは利用時間は5時までとなっていた。ところが、実際に行ってみると旧角校のグランドの駐車場は24時間営業だった(ただし、0時をまたいで停めるのはダメだって)。
 せっかく時間を延ばしているんだから案内すればいいのに。それで0時をまたいで一泊できるようにしたらいいのにと思う。

 花見の時期、角館の旅館は満室で泊まれないから、車中に一泊しても構わないという人は中仙の道の駅などに駐車して一晩過ごすらしい。キャンピングカー情報が載っているような雑誌には、どの道の駅にどういう設備があるか詳細な情報が載っていてキャンプ好きの人たちはそれを見て来るんだとか。
 ほんとは角館に旅館が増えるのが一番いいんだけど、桜の季節以外のことを考えるとそうもいかない。車中泊してまで角館の桜を見に来る人がいるなら町外の道の駅より、町の中に泊まってもらった方がいいよね。晩ごはんや、朝ごはんを角館のお店で食べてもらえるし、滞在時間が増えればそれなりにお金も落としてもらえると思う。
 駐車場にテントを張って、夜食や、コーヒーを販売したら喜ばれそう。ノートパソコン用に電源や、LANのインターフェースを用意すればBlogを更新する人にはありがたい。向かいの平福記念美術館を期間中は特別に夜遅くまで営業してもいいんじゃないかな。「夜桜を見た後は美術館へ・ミッドナイトアート展」なんてのもありだろう。

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■カラスが鳴いても帰らない

 角館の観光を一年を通してみると、観光客が花見の時期に集中していてピーク性が高いのでこれを横長に平べったくした方がいいと以前書いたけど、それは一日の中でも同じ事で、夜桜を見れるぐらい長く滞在してもらった方が経済的にも、混雑緩和の為にもいい。

 ところが、武家屋敷の車両通行止めの解除は4時だし、駐車場は5時までって書いてあるし(実際は上に書いたように24時間なんだけど)、青柳家とか、伝承館とかも夕方には閉まっちゃうしで、もうなんか4時になったらそろそろ帰れって雰囲気なんですよね。
 で、みんな一斉に帰るもんだから渋滞になっちゃうし、渋滞にはまるのを嫌う人は桜を見たらサッサと帰っちゃうから滞在時間が短くなる。
 旅行した日は疲れているから家で食べないで外食にするだろう。きっと、どっかの途中の街道沿いの南部○敷あたりで晩ごはんを食べるに違いない。う〜ん、なんだかもったいない。

 渋滞にはまりたくない人には、帰路に着く時間を前にズラすんじゃなく後ろにズラしてもらって、ちょっと早めの晩ごはんを角館で食べてもらおうじゃないですか。それから腹ごなしに夜桜見物をしてもらって、その後で帰路に着けば、ホラもう道路はガ〜ラガラ。角館の経済にもプラスだし、渋滞も緩和されて正に一石二鳥。
 その為には車両通行止めの時間を延長し、駐車場が遅くまで利用可能なことをちゃんと案内しないとね。施設の開館時間も延長した方がいいし、夜にイベントがあったらもっといい。
 夜桜をもっとアピールできたらいいと思うんだけど、今ひとつなんだよなぁ。

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 夜桜をキレイに見せる良い方法はないだろうか?

投稿者 taguchi : 2006年06月17日 19:20

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コメント

久しぶりに拝見しております。

角館といえば、自分的には祭りですが、全国的には桜なのかな?とも思ったりします。
で、「少しでも長く滞在してもらうには」ですが、やっぱり宿泊施設(宿泊場所)がどれだけ充実(中身だけではなく、数的に)しているかだと思いますね。

で、宿泊施設の件ですが、仙北市となった今では難しいような気もしますが、特区として民泊ができるようになると便利かな?とも思いますね。
角館人は桜の時期より、お祭りですから宿泊させる事ができる家もあるのかな?と。

角館地域センターが窓口になって、民泊先を斡旋すると言うのは他の自治体(確か農家が民泊できるように特区で認定されていたような気が..)でもやっているような記憶があります。

ホテル・旅館等とは違って行き渡ったサービスはできないけれども、それはそれで「角館の生活はこう言うもの」と言う所は見せられるかもしれませんね。

若い人(自分は若いのか?)が外に出て行く代わりに観光客とのふれあいは、活性化に繋がらないかな?と。

また、仙北市になった今、「角館の桜」を今まで以上に広める方法の一つとして、民泊による”口コミ”も以外に効果があるのかなと、ふと思ったりもします。

ほとんど帰らない自分が言うのも、なんですが...。

ところで、夜桜ももちろん良いのですが、「朝の桜」ってのはどうなんでしょうね?(気にしたことがないのですが)
朝5時、6時くらいに桜並木を散歩するのも良かったりして。
と、なるとやっぱり宿泊場所が必要ですかね。

投稿者 おが : 2006年06月20日 10:13

おがさん、お晩です。

 コメントありがとうございました。直ぐに反映されなくてアレッと思われたかと思いますが、最近スパムがひどかったのでコメントを承認制に変えちゃってました。すいません。

 民泊についてですが、花見の時期は宿泊先の絶対数が不足していますから、宿泊先が増えたらほんといいと思います。
 あまり民泊について知識がありませんでしたのでネットで調べてみたんですが、来年のわか杉国体で選手や、役員の宿泊先として使われるという記事や、アグリツーリズモに関連して「農家民泊」というのがあるという記事がありました。 こういった民泊先を地域センターなりが積極的に紹介・斡旋するというのはグッドなアイデアだと思います。

 「朝の桜」ですが、私も今年はじめて朝に武家屋敷や、土手に行ってみましたが、春霞にかすんだような感じで昼とはまた違っていい感じでしたよ。
 土手はそうでもなかったですけど、武家屋敷は写真愛好家でごったがえしてました。団体客が来る前に撮影をしようと朝から来られているみたいです。このブログの先頭の写真はその様子を撮ったものなんですが、確かに「この人たちどこに泊まっているんだろう?」って思いました。こういった方たちが、道の駅などで車中泊をされているのかもしれません。
 宿泊率を上げるためには、「朝」と、「夜」がポイントですね。

投稿者 20年ぶり : 2006年06月20日 22:54