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2007年02月28日

「ギフト・ショー」レポート

 知り合いのさんさん企画さんが東京ビックサイトで開催されたギフト・ショーに来られているということで陣中見舞いに行ってきました。

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 (「全国ふるさと見本市コーナー」。これでも全体のほんの一部)

 ギフト・ショーの公式サイトの説明によれば、ギフト・ショーは「パーソナルギフトと生活雑貨の国際見本市」だそうです。
 東京ビックサイトを全館使用した東京ドーム7つ分という広大な展示面積に、2,400もの出展者が出展しているとのこと。毎年、春と秋に2回開催されているようです。

 仕事柄、IT関係の展示会はよく行くのですが、ギフトショーには初め行きました。それにしても、あんなに大規模なものだとは思いませんでしたね。半日かけてようやく半分しか廻れませんでしたから。
 私が行ったのは最終日で、かなりの人出だと思ったのですが、さんさん企画さん曰く「今日が一番すいていた」そうです。「おそるべし、ギフトショー!」

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 (「仙北市商工会」のブースの様子)

 今回のギフトショーには、「仙北市商工会」と、「角館工芸共同組合」がブースを出していて、さんさん企画さんは「仙北市商工会」の方のブースに「ぷっくり半纏ストラップ」を出展されていました。「仙北市商工会」がギフトショーに出展するのは今回がはじめてだそうで、角館菓子組合が開発中のお菓子や、西木町のお焼きや、ばっきゃコロッケを出品しておりました。

 「仙北市商工会」のブースのある一角は、「全国ふるさと見本市コーナー」で、仙北市のブースの向かいは「三種町商工会」が、その隣には「昭和飯田川商工会」がブースを設けていました。全国どの町のブースも工芸品ではなく地元名産の食品の紹介に力を入れていて、ブースの前を通りがかった人に声をかけて試食を勧めておりました。

 「角館工芸共同組合」の方は、上の階のアクティブ&クラフトフェアのコーナーにブースを構えて樺細工を出展しておりましたが、かなり大きなブースでしたね(すいません、写真撮り忘れました)。
 この階は、クラフト(工芸)の展示が中心でしたが、陶器、木、ガラス、布、紙、金属...様々な素材を使った個性的な作品がいっぱい。で、皆さん東京や、大阪などの都市部ではなく地方でやってらっしゃるんですね。日本の各地で色んな人が色んなものを作ってる。地方の活力を感じましたね。


■クラフトの展示会場を廻っていてふと思った

 クラフトのブースで一番多かったのが陶器の工房のブースでした。
 ある工房のブースでは、格子状の棚の一つひとつのマスに、形や文様の異なる湯飲み茶碗を置いて展示していましたが、それぞれが個性的で「どの茶碗がいいかなぁ」なんて眺めているだけで楽しいのです。同じ様に沢山の湯飲み茶碗が展示されているブースを見つけて、「あっちの工房の湯飲みもよかったけど、こっちのこの湯飲みもいいなぁ」なんて。
 それぞれの湯飲み茶碗の違いは個性であって、優劣ではないんですね。あっちの湯飲みもいいし、こっちの湯飲みもいい。

 私はITを生業にしていますがが、ITのプロダクトや、サービスは機能で比較され優劣がつけられます。 「AよりBが良くて、更にCがもっと良い」となりますから、評価の高い上位の商品に利益が集中する傾向があります。
 例えば検索エンジンといえば我々は直ぐにGoogleとかYahoo!を思い出すわけですが、じゃぁ「他には?」って尋ねられると答えられません。ネットショップと言えば「楽天市場」だし、オークションと言えば「Yahoo! オークション」、表計算といえば「Excel」なわけです。

 家電製品なども同じ傾向があるかと思いますが、商品の評価軸に「好み」が入らず、「機能」や「価格」だけで評価されるものは独占(モノポリー)状態になり易いと思います。
 郊外型の量販店の進出の様子などを見ているとゲームのモノポリーを連想してしまいますが、これも「売り場の広さ」や、「品揃えの多さ」という優劣が付け易いものが評価軸になっていて、利用者の「好み」によって評価されることはあまりないと思います。

 優劣が付けやすい評価軸をもっていて上位が大きな利益を独占するものを「No.1型」とすれば、クラフト系商品は個性をアピールする「Only1型」と言えましょうか。

 日ごろNo.1型の側面を持っているIT業界で仕事をしているので、展示されたいろんなクラフトを見ていてOnly1もいいもんだなと、まぁそんなことを思ったわけです。

投稿者 taguchi : 2007年02月28日 13:10

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