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2007年01月02日

「駅前人形蔵」

 新年あけましておめでとうございます。今年も徒然なるままに駄文を書いていきたいと思います。
 宜しくお願い致します。


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 駅前蔵。正式名称“仙北市観光情報センター「角館駅前蔵」”。

 多分できたときに一度行って「ふ〜ん」と思って、その後で行ったのは角館のお祭りの事をまとめた小冊子「角館の祭典」を買いに行った時だったと思う。

 駅前蔵は、観光客の人たち向けの施設だから、町の人たちが足を運ぶことはあまりないだろう。
 中は、天井が高くてガランとした広い空間になっている。蔵の性質上窓が少ないのでちょっと薄暗い。冬場はあれだけど、夏場は涼しげでちょっとイイ感じだ。

 実は帰省した折に時々足を運んでいるんだけど、いつ行ってもあんまりお客さんがいない。まぁ、基本的に観光案内所だから列車の時間を待つ人でもなければあまり長居しないので当然と言えば当然だけど、これだけの建物なのになんかもったいないなぁと思っていた。


■お祭りの後の人形たち

 お祭りが終わった後、せっかく丹精込めて作った人形を直ぐにほごすのはもったいない。とはいっても結構大きなものだから保管して置く場所がない。場所さえあればしばらく残しておきたいと思っている丁内や、人形師は少なくないのではないだろうか?

 また、昨年の十一月に蔦谷さんの回顧展が開かれ、今回その時展示された写真を「人形場面データーベース」に掲載させて頂いたわけだが、蔦谷さんの遺された人形の首などは相当の量があると聞いている。こうした首や、小物などを当時の写真といっしょに常設展示するスペースがあったらいいんじゃないかと思う。


■「駅前人形蔵」

 そこでジャストアイデア。
 駅前蔵にお祭りの人形を飾って『人形蔵』にしたらどうだろうか?


 蔵の西側の入口の上が中二階になっていて角館でロケが行われた映画の写真のパネルなどが展示されているが、反対の駅側の入口の上も中二階みたいなスペースになっていてここは特に活用されていない。横長なスペースだけどここに置山を作れば丁度5体ぐらいの人形を飾る事ができそうだ。
 また、中二階と同じ高さで、南側と、北側の壁面に曳山のようにミンジャ(水屋)を作ることができるだろう。南北の壁面にそれぞれ2つか、3つぐらいのミンジャが付けられると思う。

 例えば、置山には蔦谷さんが遺された人形の首などで人形を作って飾るとか、或いはお祭りが終わった後の置山の人形を飾ることができるだろう。壁面のミンジャには、その年の曳山の人形の中から出来のよいものを幾つか選んで飾るとか、或いはそれぞれの人形師さんに一つずつミンジャを割り当ててその年の人形を飾ることにしたらどうだろう?

 これを実現するにはそんなに費用がかからない。そして年に一度自動的に展示替えができる。


 「駅前蔵」が「人形蔵」になったら、観光客の人たちにとってより魅力的な施設なるだけではなく、いままでここにあまり縁のなかった町の人たちにとっても楽しめる場所になるんじゃないだろうか。

投稿者 taguchi : 2007年01月02日 04:40