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2006年08月25日

どこまでリアリティを求めるか?

 そもそもリアリティって何さ?


 運行ムービーに完全なリアリティを求める事はできない。なぜなら、曳山の縮尺が実際よりもかなり大きくなってしまっているから。
 実際よりも大きく表示されているから、リアルな位置に配置すると、距離が近い曳山と重なってしまう。そういう意味では、神明社や、上覧の再現が一番難しい。重ならないように少しづつずらしていくと、列の後ろの方の曳山の位置が実際よりもかなり後ろにズレてしまうかもしれない。

 曳山の表示サイズを実際のサイズに近づければいいんだけど、そうすると丁内名が読めなくなるし...  まぁ、今年は現行のサイズのままにしておいて、位置を微調整する方式でいきましょうか。


 最低限満たさなければならないものは何だろうか?
 GPSで測定して本当にリアルに記録できるなら別だけど、そういうわけじゃないから、結局突き詰めて考えると、「他の曳山との関係が概ね正しく表現されている事」が最低限満たされなければならないことではないかと思う。
 だから、多少位置や、時刻が違っていても、それが他の曳山との関係に影響を与えないなら「ま、いっか」と。

 具体的に考えてみます。


■曳山の運行経路

 曳山が、どういう経路を通ったかという事は最低限きちんと表現しないといけないと思う。
 お祭りに参加できなかった人も、経路をみれば大体どのようなお祭りだったのかおおざっぱに把握できるし、お祭りに参加していてもずっと自丁内の曳山についていれば他丁内の曳山の動きはわからない。 経路は最低限正確に表現したい。


■時刻は大雑把でいいよね

 経路だけでは、何時そこを通ったのかわからないので、時刻が必要になるわけだけど、それは他の曳山との関係が狂わない程度に大雑把でいいと思う。
 例えば、ある交差点をA曳山が南北に横切った10分後にB曳山が東西に横切った場合、時刻が大きく狂うと横切った順番が逆になってしまう。そういった事にならない程度に正確であればいいと思う。

 ただ、あまりルーズにやると全体がグダグダになるので、「ここは確実に合っている」という基準点ががいくつかあると他のポイントが入力しやすくなって全体が引き締まる。
 なので、参拝や、上覧の時刻、或いは張り番に見せに来た時刻などの記録があるとありがたいと思います。


■曳山の動作をどこまで表現するか

 曳山同士がすれ違うときに片側に寄せるわけだけど、そこまで再現していると大変なので、それは割愛してもいいでしょう。今も基本的には再現してないし。

 それから、曳山は実際には動いている時間よりも止まっている時間の方が長い。少し動いて、止まって、少し動いて、止まって...を繰り返しているわけだけどこれをいちいち表現するのは無理なのでこれも割愛してもいいでしょう。
 だけど、非常に長く止まっていた場合は、できれば表現したい。じゃぁ、非常に長くっていうのは、何分以上なんだってことになるとこれはなかなか難しいし、あらかじめ何分間止まるなんてことがわかるわけじゃないから記録をとるのも難しい。まぁ、「あそこに結構長い間止まってたな」という記憶に頼らざるを得ないですね。

 張番に見せる為にハナを振る動作もなければなくてもいいような気がするけど、昨年は入力して頂いたので、できれば入力するって方向でしょうか。

投稿者 taguchi : 2006年08月25日 01:38