« 2005年(リファイン版)について | メイン | どこまでリアリティを求めるか? »
2006年08月24日
2005年のプロジェクトの反省
一昨年(2004年)の運行ムービーは皆さんから好評を頂き大成功でした。
一昨年は、立町に設置された「曳山現在位置」を3日目の夕方から1,2時間おきに写真に撮り、それを基に作ったムービーを公開して、それに町の皆さんから寄せられた情報によって修整を加えていくという方法をとりました。
しかし、掲示板に寄せていただいた情報の編集が思ったより大変で、編集作業が朝方までかかる日もありました。その年は仕事があまり忙しくなかったのでよかったのですが、忙しい時期と重なってしまうとその年は運行ムービーができなくなってしまいます。毎年継続して行うにはなんらかの別の方法を考える必要がありました。
そこで、昨年(2005年)は、皆さんが自分で曳山の動きを入力できるようにしました。
途中システム的な不具合などがあったものの、最終的には“システムとしては”それなりに動く形にはなったのですが、運用面まで含めると残念ながらあまりうまく機能しませんでした。
今年は、その反省を踏まえて2006年の運行ムービープロジェクトを行いたいと思います。
問題を考えるに先立って、先ず昨年入力をして頂いた方々に感謝を致したいと思います。本当にありがとうございました。
では、何が問題だったのかについて考えてみたいと思います。
■入力の負荷が大きかった
つらつらと考えますに、一番の問題は「入力の負荷が大きかった」ということではないかと思います。
一昨年は、掲示板に沢山の情報を寄せてもらいました。同じように入力をしてもらえるのではないかと思ったのですが、考えてみると一人ひとりの記憶にある情報は断片的で小さなものですから、その僅か数箇所の情報を入力する為にわざわざムービーの入力操作を覚えるのは負荷が大きすぎて割に合わなかったということではないかと思います。
また、「曳山現在位置」を元にしたおおまかな動きも用意しませんでしたので、ゼロからの入力という事になってしまい、部分的にわかっていても入力しにくかったと思います。
■システムを作るのが遅れた
去年の更新履歴をみますと、8月も下旬に入ってから初版をリリースし、お祭りの後も改造を続けています。
お祭りの前に完成版をリリースし、ある程度試して見てからお祭りを迎えられるようにすべきだったと思いますが、作るのが遅すぎました。
この点は、今年は大丈夫です。
■期間を3日間に拡げたことの影響
2004年は3日目の夕方から10時間分しかありませんでした。
2005年は、3日間に拡げましたので時間は4,5倍になったと思います。また、3日分ということになりますと、曳山の動く範囲も広範になりますので、地図の面積も4倍程度に広がりました。
関心が高いのは3日目の夜ですから、そこに集中したほうが精度の高い情報が集まったような気もします。
システム的には、1日間も、3日間も大差ないのですが、人間が入力するわけですから3日間の方が負荷が高かったと思います。そこまで思慮が及びませんでした。
ただ、3日分の曳山の動きが見られるメリットはあるわけで、痛し痒しというところでしょうか。
■参拝と、上覧の動きは入力するのが難しい
前項と関連しますが...
私は、初日の神明社参拝の動きを入力するのは簡単だと思っていました。ただ連なっているだけですから。でもこれが却って難しかった。
参拝や、上覧の時は、曳山間の距離が短いので、ちょっと狂うと重なったり、追い越したりしてしまいます。
ここは、一人が一つの曳山の入力するだけではうまくいかないので、一人の人が全体を調整しながら入力する必要があるようです。
■だれもが更新できるという問題
だれでもログインなしで更新できるようにしたので、悪戯のようなこともいくつかありました。
サーバに保存したデータは、全バージョンを保存してあるので、元に戻すことはできるのですが、せっかく苦労して入力したデータに悪戯されるとやる気が失せてしまいます。
なんらかの対策を施す必要があると思っています。
ざっと書いてみましたが、皆さんがお気づきの点がありましたらコメントお願いします。
今後の改良の方向性については後日書きたいと思います。
投稿者 taguchi : 2006年08月24日 00:49