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2005年06月12日

仙北市がスタートするまであと3ヶ月

 お祭りまで3ヶ月を切ったわけですが、合併して仙北市がスタートするのが9/20ですのでこちらも残すところ3ヶ月あまりとなりました。

 町長選挙が行われたのが3/13ですので選挙の結果が出てからちょうど3ヶ月。その後、合併の作業はどのように進んでいるのでしょうか? 角館を離れているとなかなか様子がわかりません。

 選挙を振り返ってみると「あまり議論は深まらなかった」というのが私の印象です。
 選挙が近づくにつれて、合併か、単独立町かの判断基準は、“財政問題”だという事が鮮明になってきたと感じていましたので、選挙ではより具体的な財政予測が示され、議論が深まるだろうと期待していました。しかし、いざ選挙になってみると角館南高校の統合など直接合併と関係のない問題が取り上げられ、財政について詳細な情報が提示される事はありませんでした。今からでもきちんとした財政予測を提示すべきでしょう。

 こうした「合併に向けて提示すべき」と私が考えるものをいくつか挙げてみます。


■合併後20年先までの財政シミュレーション

 合併協議会で提示した財政シミュレーションは10年分しかありません。
 以前指摘したように、当初の10年間は特例債などが使える特殊な期間ですので、今後の新市の財政状況を把握する為に十分な期間とはいえません。最低でも20年は欲しいところです。
 合併して特例債が使えるようになった事によって、もう財政的な問題はクリアになったと考え、特例債を使った事業にばかり関心が集まったりしていないでしょうか?
 本当のところはどうなのか、合併後20年以上の財政シミュレーションを提示すべきだと思います。


■住民向け「新市建設計画書」

 県に合併申請する際に「新市建設計画書」というものを提出する事が義務付けられていました。
 この計画書に記述されていない事業は、特例債の対象事業にならないということで、なんでもかんでも盛り込まれてしまい、あまり実体のないものになってしまったように感じます。また、量も60ページ以上あり住民が読むのには向いていません。
 実体に即した建設計画書を作成し、住民に提示すべきではないでしょうか?


■新市のグランドデザイン

 前記の建設計画書に記載することになると思いますが、今後20年先、30年先の市のグランドデザインを作成すべきだと思います。
 この10年間に、合併特例を使って100億円以上の建設事業を行う事になると思いますが、この事業はこの先数十年の新市の事業全体に大きな影響を与えるものと思います。
 特例債を使った事業を具体的に予算化するにあたって、その都度特例債を取り崩して使うのでなく、先ずはじめに今後20年,30年先のあるべき新市のグランドデザインを作成し、それに従って後年度に具体的に予算化して行くという形をとるべきでしょう。そうしないと、この地域が将来どういう姿になっていくのか、また角館町はどうなってゆくのか分からず不安だと思います。


 住んでもいないのに勝手なことを書いていますが、ご意見ありましたらコメント頂ければと思います。

投稿者 taguchi : 2005年06月12日 14:11

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