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2008年01月 アーカイブ

2008年01月01日

明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。

 今日から2008年です。今日、サンタさんや点灯式の写真を掲示していた部分の飾り付けを“2008”の文字に変えました。ちょっといびつだけど(笑)

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 聞くところによると今日は武家屋敷の辺りに結構観光客の方達が来られていたららしいですね。正月ぐらいは静かに家で過ごすという習慣も変わってきているようです。

 さて、今日新しい飾り付けをしたので、ちゃんと点灯しているか夕方チェックしに行ったら、道の反対側から熱心にイルミネーションの写真を撮っている人がいました。地元の人だろうと思って聞いてみたら今日新幹線で東京から来られたとのこと。
 若い男性の方でしたがイルミネーションを見て「きれいですね」と褒めて下さいました。言葉の感じからして必ずしもお世辞ではないようでした。東京のあちこちの繁華街には見事なイルミネーションがあるのに、角館のイルミネーションを見てきれいだと言ってもらえる。これはなんだろうと考えてみました。
 今日は新雪が降り積もった上に天気がよかったのですが、そのピーンと張り詰めた空気の中で静かに光を放つイルミネーションというのは東京では見られない光景だからではないかと。
 角館でイルミネーションをやっても東京からわざわざ見にくる人はいないと考えていましたが、この地域の風土に合った、この地域ならではの風景ならばイルミネーションの盛んな都市からも観光に来てもらえるのかもしれません。

 その後で、今度ははカップルから写真を撮ってくれと頼まれました。地元だということでしたが、ほんとにここはカップルがよく通ります。ハートの脇が撮影ポイントです。

DSC_7489.jpg

2008年01月04日

「槻の木光のファンタジー」

 今日は、横手市浅舞の「槻の木光のファンタジー」を見学して来ました。参考になる点がいくつかありましたが、先ずは写真をどうぞ。(どの写真もクリックすると拡大します)

 県指定天然記念物の「槻の木」と呼ばれる樹齢約500年のケヤキの木の上に足場を組み上げて、40mの高さのツリーを作っています。次の写真が日暮れに撮った写真ですが、建設現場で使われる足場が木の周りと、上に見えています。
 先ず土台となる足場を木の周りにぐるりと組上げ、その上に一本の足場を組上げています。倒れないように足場から斜めのパイプで支えていますがよくこれだけの高さに組み上げたものです。

 場所は、現在の横手市役所平鹿地域局の直ぐ近くです。そこの駐車場から撮った写真が下の写真です。5時ぐらいに点灯しました。消灯は10時だそうです。遠くからみるとそれほど大きくみえませんが、小さく写っている足場の大きさを考えるとかなりの高さです。

 ケヤキの木の道路をはさんで浅舞感恩講保育園があり、また直ぐ脇には沼があって場所的にはよいところでした。横手の繁華街からは車で15分ぐらいでしょうか。

 真下から見上げたところ。イルミネーションはLEDではなく直径4cmぐらいの電球です。これがチカチカと瞬きます。全部で12本のロープを垂らし、そこに電線を沿わせていますが、ちょっと灯りの密度が少ない気はしました。

 沼に架かる小橋の上から撮ったところ。
 沼の脇にはカラフルなツリー状のオブジェクトが2本設置されています。槻の木と、この2本のオブジェクトが主たる構成要素で、あとは塀と槻の木の足元に若干飾りつけがある程度です。電球の数は今年の角館と同様5,000個とのことですが非常にシンプルです。

 2本のツリーは沼の直ぐ脇にあるので、沼の水面に写ってきれいでした。

 さて、角館のイルミネーションにも参考になると感じた点が何点かあります。

■Only One.ここでしか見れない
 40mもの高さ、そして水面に映る灯り。全国にイルミネーション数ありと言えども、これはここでしか見れないOnly Oneの個性です。他では真似しようがありません。
 今年、秋田市や、能代市でもイルミネーションの活動がいくつか始まり、活動が活発になってきました。来年は他の町でもイルミネーションを始める所がでてくるでしょう。数が増えてくると他所では見られない特徴がないと足を運んでもらうのが難しくなってきます。ましてや大きな町でやるものには規模で敵いません。今年能代で始まったイルミネーションの予算は角館の10倍でした。
 角館のイルミネーションの特徴は、角館の風土・地勢・文化に根ざしたものであるべきだと思います。角館に来なければ見られない「角館らしい灯り」とはどんなものでしょうか?


■シンボルがはっきりしている
 「槻の木光のファンタジー」はOnly Oneであると同時に、シンボルがはっきりしていてわかり易いのです。シンボルはもちろん「槻の木のツリー」。で、写真を撮るときも何を撮ればいいのか迷うことはありません。ご覧の通り写真栄えもします。
 一方、今年の角館のイルミネーションは、シンボリックなものがはっきりしていませんでした。写真の撮影ポイントは、多分ハートマークということになるんでしょうけどシンボルという程ではありません。角館のイルミネーションといったらこれ!というシンボル的な存在があった方がいいのかなと槻の木を見て思いました。
 東京や、仙台のイルミネーションでは多くの並木をイルミネーションで飾り、その通り全体を飾る形になっていて特にシンボル的なものはありません。今年の角館のイルミネーションもそれに近い形になっているのですが、槻の木のようなシンボリックなものがあった方が他所から人に来てもらうにはよいのかもしれません。
 来年は、ポケットパークの真ん中にある木に飾り付けをしたいと個人的には思っているのですがさてそれがシンボルになるでしょうか。

 早くも来年の構想に思いを馳せています。
 是非みなさんの意見も聞かせて下さい。

2008年01月13日

「秋田エキマエ光のテラス」

 昨日(1/12)に秋田市の「秋田エキマエ光のテラス」を見学してきました。会期は11/30~1/14だそうです。
 また、今年から始まった広小路のイルミネーションも見てきました。そして更に足を延ばして秋田銀行本店のイルミネーションまで...遠かった。

 カメラは持っていたんですが充電してなかったもので電池が直ぐに切れてしまいまして、騙しながら撮ったんですけど写っていなかった所もあります。先ずは、写っていたラッキーな写真をどうぞ。(写真は全てクリックすると拡大表示します)

 駅から撮った西口の駅前の様子。
 フォーラス(左のビル)の壁面全体に大きなツリー状のオブジェクトが飾られています。これが光のテラスの中で最大のオブジェクトです。その右のアルスの入り口に青いリースが架けられているのが見えます。

 ツリーを下から見上げるとこんな感じ。白と、黄色のLEDで、かなりの数です。

 リースはこんな感じ。かなりでかいです。

 リースもさることながらアーケードに下げられた白いツララのイルミネーションがきれいです。クリックして拡大写真をご覧下さい。この飾り付けは駅ビルからずっと続いていて、通り全体の飾りつけに統一感を与えていました。これはとても参考になります。

 日暮れ前に撮ったツララの配線。
 電源部と、連結部はビニールテープでしっかり防水対策されていました。

 こちらは、アトリオン裏の柵に取り付けられたツララ。3色ミックスのカラフルなツララですが、これもなかなかきれいでした。

 こうした散策マップが街のあちこちに設置されていました。
 右下のポストは応募ボックス。一番気に入ったイルミネーションを投票すると抽選でプレゼントが当たるそうです。左下にあるのはこの地図と同じものが印刷されたパンフレットです。こういった仕掛けによって参加している全ての店舗を見て回ってもらおうということでしょう。これなども参考になります。

 こちらは、駅構内の待合室のイルミネーション。このイベントにはJR東日本 秋田支社も協賛しています。

 一方、各商店のイルミネーションは...

 今ひとつ目立たないのです。元々の店舗の照明が明るいためか、球数が少ないためか、どうもパッとしません。
 先ほどのアーケードのツララのように街全体に統一した雰囲気を造りだす装飾があった上で、それに加えて各店舗が独自の飾り付けをするのがいいんじゃないかと思いました。

 こちらはツリー。高さ3mぐらいでしょうか。一本のツリーがあるだけでその場の雰囲気がガラリと変わります。

 ツリーはもちろんイミテーションです。ツリーの値段は案外安いので、来年は角館でもツリーを飾りたいですね。


 さて、「秋田エキマエ 光のテラス」を離れまして、今年から始まった広小路のイルミネーションに移ります。
 広小路の街路樹や、アーケードに9,000個のLEDを飾り付けたそうです。(残念ながら写真は撮れていませんでした)
 人によって評価は異なるでしょうが、残念ながら私にはあんまりきれいに感じられませんでした。それが何故なのかを考えることも飾り付けの参考になると思いますので紹介したいと思います。

 色は流行の青で統一していたのですが、我々が使った柔らかい青と違ってもっと深い青でした。確かにその色自体は綺麗なのですが、寒色系ですので通り全てが青だと華やいだ暖かい雰囲気になりません。一色に統一するならオーソドックスに電球色のような色の方が良かったと思います。
 また、点滅のさせ方も今ひとつでした。1本の樹木にイルミネーションを4本ほど設置していましたが、何故かこれらのイルミネーションが連結されておらず、枝単位に点いたり消えたりを短時間に繰り返すので、まるで稲光のようにビカビカと点滅してせわしないのです。1本の樹木のイルミネーションを全て連結し、"SLOW FADE"という点滅モードにすれば、樹木全体をゆっくりと明るくしたり暗くしたりする事ができますので並木全体で穏やかな光の変化を楽しめたのではないかと思います。
 主催者は、明るく、ロマンチックな雰囲気を通りに与えたかったのではないかと思うのですが、そういう観点からしますと色も、点滅のさせ方もあまりうまくいっていなかったように思います。

 角館の場合は、1色ではなく青と白のコンビネーションにしましたので、"SLOW FADE"モードにした場合、青がFadeOutすると小店全体がだんだん白くなり、白がFadeOutすると青くなるといった風に色に変化をつけることができました。これは、最初からそのつもりでデザインしたわけではなくて偶然に拠るところも大きかったのですが、いろいろと試行錯誤した結果ではあります。

 手間をかけて試行錯誤する事がより良いデザイン・演出に繋がっていくと思います。


 さて、こちらは秋田銀行本店の樹木に取り付けられたイルミネーション。
 ご覧になった方も多いと思いますが、あの光の線が強烈な印象のイルミネーションです。残念ながら点灯はしておりませんでしたが、その正体をバッチリ写真に撮ってまいりました。

 あの線は、チューブライトを複数束ねたものだったのです。点灯するとこんな感じだそうです。
 飾りつけ方は比較的シンプルです。飾りつけがシンプルでもデザインによって強い印象を与えることができるという良い例だと思います。


 来年は、これら秋田市のイルミネーション達もパワーアップするでしょう。それを見るのが今から楽しみですが、「角館・冬のイルミネーション」も負けないよにパワーアップしていかなければなりません。今年は私がデザインを担当させてもらいましたので、来年は他の人がやることになると思います。
 来年はどんなデザインになるのでしょう? 私も楽しみですが、皆さんも楽しみにしていて下さい。

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