平成十九年 送りっこ全十八丁内(順不同)

 光あるところに影がある。前人形あるところに送り人形がある。
 まこと栄光の影に数知れぬ送り人形達の姿があった...
(画像をクリックすると対応する前人形を表示します)

 いやぁ十八丁内全部揃えるのに苦労しました。かなり撮って周ったつもりでいたのですが、チェックしながら撮ったわけではないのであとで見たら撮っていない丁内もありまして、みやまカメラさんから写真を提供してもらい十八丁内分揃えました。
 
 送りっこを乗せていない丁内が5丁内ありますので、13体の送りっこということになります。正確に言うと12人と1匹。大塚若者さんはトラですからね。(あっ、今気がついたんですけど、もしかして大塚さんのトラって前に乗っている加藤清正にひっかけてるってこと? 前と後ろの場面が繋がっていて実は三体人形だったってことか。)
 
 不勉強で送りっこの持つ本来の意味合いが良く分かっていないのですが、「送る」というからには交差した相手のヤマを「見送る」って意味合いがあるんでしょうね。昔っから片手を上げてバイバイのポーズの人形が多かったし。で、それは敬意を持って見送るというより、「おしりペンペン」的な意味合いが込められているのでしょうか。このようなコミカルな人形が多いということはそういうことなんだろうなと勝手に思っているんですけど、そこら辺の意味合いがよくわからんです。
 しかしコミカルなものが多いとはいえ中には大塚若者さんのトラや、桜美町若者さんのように前人形として乗せてもおかしくないような立派なものもあります。あ、でも立派っていうとちょっと語弊があるかもしれませんね。思わず笑ってしまうような力が抜けた人形が「良い送りっこ」なのかもしれませんから。
 
 「う〜ん、送りっこも奥が深いもんですな」「ねぇ、ご隠居」
 
 
「左様ですな。そなたもまだまだ精進せねばなりませんぞ」
「では皆の衆、来年まで達者でな。ハァ〜ハッハッハッハ」
 
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