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2005年11月20日

打てば響く行政

 一昨年の秋。久しぶりに抱き返り渓谷に紅葉を見に行った。
 皆さんは最近行かれた事があるだろうか?
 回顧の滝までの道は、ご存知のように石もゴロゴロしているし、沢の水でドロドロになっている所もある。
 そんなところをヒールを履いたガイドさんが旗を持って「みなさ〜ん、こちらですよ〜」とか言いながら団体客を何十人と引き連れてゾロゾロ歩いてくるんだからオレはおったまげた。
 抱返り渓谷の観光には力を入れているようだが、こんな事になっていようとは。

P1010056.jpg

 さて、回顧の滝に行くまでの途中にトンネルが2つある。滝の直前にあるトンネルは完全に真っ暗で、岩にぶつからないように恐る恐る歩かなければならないスリリングな所だ。
 その日、私がトンネルに入る時、前に男二人女二人の四人組の初老のグループが歩いていた。話している言葉は秋田弁ではなかったので、おそらく遠くから来られた方達だったと思う。
 初めて入るトンネルになかなか足が前に進まなかったようで私がトンネルの中で追い越してしまったのだが、そのうち後ろでだれかが転んだらしい音がして「○○さん大丈夫!?」という声が聞こえてきた。○○さんと呼ばれた男性は「大丈夫、大丈夫」と応えていたが、私も心配だったのでトンネルの出口で様子を見ていたところ、トンネルから抱えられるように出てきたその男性の額からは血が滴っていた。こすったできた傷ではなかったので、おそらく倒れたときに側壁か、地面の岩に額をぶつけたのだろう。
 その男性は「大丈夫、大丈夫、大したことない」と言っていたのだが、周りの三人は心配して「戻った方がいい」と言いながら目の前の滝も見ずにそのまま引き返してしまった。
 せっかくこの地まで足を運んでもらったのに滝を見ることもなく帰られた人たちを見て、地元(出身)の人間としてなんだか申し訳ないような気分になった。

 あそこは昔は初老の方が来るようなところではなかったし、来たとしても地元の人なら何度も来てるから怪我をする事などなかったろう。しかし、観光バスに乗って団体客が大勢来るようになるとこうした事故も起こり得る。

 これは一応役場に連絡をしておいた方がいいだろうと思ったので(*1)、町のサイトでメールアドレスを調べて“今日これこれこういう事がありました”とメールした。

 ところが、その後受け取ったともなんとも返事がなかった。

 別に「今後はこういう対応をします」といった返事を期待していたわけではない。次の日にも同じような事故が起こる可能性がある。もし、メールが届いていないならもう一度連絡をしなければならない。そういう思いだったので、「受け取った」の一言でいいから返事が欲しかった。

 その後あのトンネルにどんな風になったのかは知らない。何度も行くようなところじゃないし。道路の整備をしたようなことを風の便りに聞いたので安全に通れるように工夫されたのかもしれない。
 
 ボールを投げられたら、投げ返して欲しい。そうでないと、そのうちこちらも投げる気がなくなってしまう。
 合併して議員の数は大幅に減る、職員の数も減っていく。そういう中で住民との連携は今まで以上に重要になっていくのではないだろうか。

 打てば響く行政、いや住民と共に響きあう行政であって欲しい。


 さて、それで今の新しい仙北市のサイトなんだけど...

 市役所への連絡用メールアドレスの記載すらない。これでは響くどころか、打つことすらできない。


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 メールアドレスがわからなくて連絡できないので連絡したかった事をここに書きます。

・新潮社記念文学館のサイトのURLが変わってしまってリンク切れになっている。
 以前は、Bun_top.htmとなっていて'B'が大文字だったのだが、今は小文字の'b'になっているのでリンクを張っていたサイトではリンク切れになっている。

・WHOISデータベースの情報が更新されていない
 ドメイン名に関する情報が蓄積されているWHOISデーターベースで city.semboku.akita.jp を検索すると未だに“田沢湖町役場”と出力される。


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(*1) 役場に連絡をした方がいいと思ったのはもうちょっと訳がある。
 その日トンネルの中には道路工事の時などに使う赤いLEDが中に入って点滅するロープが設置したあったのだ。
 私も迷ったのだが、そのロープが危険箇所にぶつからないように危険箇所付近に設置されたものなのか、それともこのロープをつたって歩いて下さいという意図で設置されたのかわからなかった。多分前者だと思うが、真っ暗な中で他につかまる物がないと、人は見えるものにつかまろうとする。却って危ないわけだ。その事も伝えたかった。

投稿者 taguchi : 2005年11月20日 02:47

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