Q.1 どうやって動かしているんですか?
A.1 Flashというブラウザ上でアニメーションを再生する技術を使っています。
Flashはブラウザ内で動くゲームや、動きのあるバナー広告など作成に使われています。ちなみにこのサイトのアルバムのページもFlashで作成されております。
Q.2 アニメーションってことは、TVアニメのアニメと同じですか?
A.2 基本的な原理は同じです。子供の頃やったパラパラマンガと同じ原理で、静止画を高速に次々と表示することによって滑らかに動いているように見せています。TVアニメは30コマ/秒、映画アニメは24コマ/秒だそうです。
曳山運行ムービーでは、1秒間に表示するコマ数を調整できるようにしています。Ver2.0では、最も遅くした場合が1コマ/秒、最速が48コマ/秒です。但し、あまり速く動かそうとするとパソコンの性能によって処理が追いつかない場合があります。設定したコマ数と、実際に表示しているコマ数の差は速度調整ボタンの所にある“実測メータ”で確認できます。私のパソコンでは24コマ/秒ぐらいが限界でした。
Q.3 実際の時間と、1コマの関係は?
A.3 1コマが、実際の1分間に対応しています。つまり、1コマ進むと、1分後の曳山の位置に移動します。ですので、実は1分以内に終わる動きは正確に表現できません。例えば、十字路を曲がるのに実際は1分もかからなかったとしても、ムービー上は1分かかった形になってしまいます。このムービーでは、滑らかに曲がっているように見せるために45°向きを変える動作を2回行って(つまり2コマ使って)90°向きを変えていますので、ムービー上は2分かかったように表現されています。
ムービー全体では、9日の夕方6時から、10日の朝4時までの10時間( = 600分)の動きを、600コマで表しています。
Q.4 600コマも作るのは大変じゃなかったですか?
A.4 通常のアニメと違ってFlashでは全てのコマを一つ一つ作る必要はありませんので大丈夫です。キー(要所)になるのコマだけ作成すると、その間のコマはFlashが自動生成してくれます。例えば、ある十字路から、次の十字路へ進むのに20コマ(20分)かかった場合は、あるコマで最初の十字路に曳山を配置して、20コマ後に次の十字路に配置をします。そしてその間のコマを自動的に生成しろと設定するだけでその間の19コマを自動生成してくれます。
もっとも、これを18曳山分行う必要があるんですけどね(泣)。
Q.5 表示されている曳山の大きさと、実際の大きさの比は?
A.5 6倍程度大きく表示されています。6倍と言うと大した事なさそうですが、曳山を縦横に6台ずつ36台並べた時の大きさを想像すれば、かなり大きく表示されている事が想像できると思います。小さくすると丁内名が読めなくなるので現在の大きさになっています。なので、立町のあたりで曳山が混み合うと重なって表示されてしまう問題があります。
ズームインボタンを10回位クリックすると、画面中央に実際の曳山と同じ縮尺の曳山が見えてきます。
Q.6 地図は正確ですか?
A.6 まぁ、ぼちぼち。寸法については概ね合っていると思います。
Q.7 地図上の、Xを2つ重ねた様な記号は何ですか?
A.7 張番を表しています。張番脇にある矢来(竹を交差させて作った囲い)を記号化しました。
Q.8 携帯電話で、見る事はできますか?
A.8 残念ながらできません。
Flashを再生できる携帯電話もありますが、携帯電話で使用できるFlashは機能が制限されているので曳山運行ムービーをそのまま動かすことはできません。仮に出来たとしても小さすぎてよく見えないような気が...
Q.9 私にも作れますか?
Q.9 先ず、Flashの編集ツール(Macromedia社Flash)が必要です。結構いい値段がします。学生の方はエデュケーション版が1万5千円位で買えるようです。ただ、このムービーと同じようなものを作るにはそれなりの習熟が必要だと思います。また、ある程度プログラムも書く必要があります。
Flashに興味を持たれた方は、次のサイトでFlashで作成されたかっこいいサイトを紹介していますので見てみたら面白いと思います。
3Enhanced for designers
Flashの編集ツールを使わずにFlashと同じ形式のファイルを出力する簡易ツールもあるようです。そちらは値段も安いと思いますし、習熟も早いとは思いますが、どの程度の事ができるのかよくわかりません。