角館は、元和6年(1620)に領主であった芦名義勝によって造らた城下町である。
 湾曲した桧内川が迫って町の幅が一番狭くなっているところに、東西に太い通りがあるが、これが“火除け”で火災の延焼を防ぐために造られた。これより北が武士の住居である“内町”で、南は町人の住居である“外町”である。
  城主の住まいであった北辺を基点として、時とともに町は南に広がっていったと想像されるが、地図を見ると寺(卍で表記)が町の中心を囲むように並んでいる。当時はこのあたりが町の南辺であったと思われ、とすれば、当時の町の広がりは東西に400m、南北に1km程度ということになる。
  角館は東、北、西の三方を山に囲まれ南に開け、二つの川の交わるところにある風水学上恵まれた町である。その様子は 「広域の地図」 を参照頂きたい。